家族のしゃべり場

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日経本社ビルの火災焼死に見る新聞業界の闇

どーもサンタク(@liberted621)です。

 

日経新聞東京本社ビルのトイレで先日火災があったことは既報の通りですが、これには新聞業界の深い闇が関係してそうです。

 

ぼくは新聞販売店の「末端の社員」ですが、そんな末端レベルでも日ごろの仕事で感じてることはありますので、今回の事件を機に少し仕事のことについて触れてみます。

 

ニュースはこちら↓

headlines.yahoo.co.jp

 

新聞販売店の経営は厳しい

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現状、「街の新聞屋」の経営はかなり厳しい状況です。

 

新聞販売店でかかる経費は以下の通り。

  • 人件費
  • 光熱費
  • 拡材費
  • ガソリン代
  • 事務用品費
  • 新聞の仕入れ代

ざっくり書くとこんな感じ。

 

ちなみに拡材費とは、新聞の契約をするとサービス品としてお客さんに渡す洗剤などの日用品や、ビール、お米などのことをまとめて新聞屋では「拡材」と呼んでます。

 

今の新聞屋の経営難は、拡材費が経費の大半を圧迫しています。これは無読と言われる世帯、いわゆる「新聞離れ」が進んだ結果です。

 

これについては後述します。

 

新聞販売店の収入源は折込広告

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新聞販売店の主な収入は、新聞の中に挟まれてる「折込広告」です。

 

新聞屋なんだから新聞の売上が収入源でしょ?と思う人もいるかもしれませんが、新聞自体の売上では、利益はありません。

 

そもそも、街の新聞販売店は各新聞本社から新聞を仕入れて販売しています。この仕組みはコンビニとも似ていますね。

 

この仕入れ値に関して、割引はほとんどありません。つまり、折込広告がないと新聞屋の利益はないに等しいんです。

 

年々減ってゆく折込広告

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今まで新聞販売店に利益をもたらしていた折込広告も、年々減少していることは上の表が物語っています。

 

ぼく自身、毎日仕事で折込広告を目にしていますが明らかに減ってるなとわかるほど毎年減っています。

 

一年で一番チラシが厚い日は元旦の朝刊になりますが、ぼくが初めて元旦の新聞配達をしたのが今から14年ほど前。その当時はチラシだけで少年誌のジャンプぐらいの厚さがありました。

 

この年末、元旦に向けた折込広告の準備をしていますが、体感的にはヤングジャンプと同等かそれ以下の厚さになってます。

減る折込広告に増える押紙

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押紙問題って聞いたことあります?

www.news-postseven.com

押し紙とは、新聞社が販売店に実際の宅配部数以上の新聞を押しつけて買い取らせること。販売店は折り込みチラシの利益で買い手のいない新聞代を支払い、見せかけの公称部数を支えてきた。新聞業界の拡販競争の中で行なわれてきた慣行である。

これって公称部数を支える以外にも「折込広告数の水増し」の目的もあるんです。

押紙分で仕入れた新聞は配達される家がないので、無駄に捨てられることになります。

 

 

ホリエモンが指摘する通り、これは完全に詐欺です。公称部数を偽称して広告主に対して不当な請求をしてるわけです。

 

押紙の新聞代が払えない販売店が続出

今回の事件もまさにこれが原因だったんじゃないかとぼくは見てます。

 

遺書はなかったとのことですが、わざわざこの場所を選んだ元所長の意志は明白ですよ。抗議の自殺でしょう。

 

このあたりは文春に頑張ってほしいところ。ぜひ新聞業界の暗部に切り込んでほしいです。

 

新聞離れは若者だけじゃない!?

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若者の新聞離れが加速してると言われて久しいですが、新聞離れは若者だけではありません。

これは日々現場で直接声を聞いてる末端の社員だからわかることですが、これまで新聞を支えてきた購読層である高齢者も、徐々に新聞購読をやめていってます。

  • 目が見えない
  • 年金暮らしだから新聞代を払えない
  • 小さい字を読むのが疲れる
  • テレビやネットのニュースで十分

理由はこんなところがほとんどです。

 

ハッキリ言うと、もう新聞は必要とされてないんですよ。我が家でも新聞の使い道と言えばせいぜいこどもがご飯を食べるときに下に敷く程度のものです。ごく稀にヒマなときに読むぐらいで、毎日しっかり読む気にはなれないですね。

 

これからの新聞販売店

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一昔前は家庭に新聞があるのは当たり前。何新聞を購読してるかといった差なので、拡材を大量に渡して無理やり購読してもらうという勧誘手法が販売員の中で流行りました。

中には3ヶ月分の購読料以上の拡材を渡して契約をするなんてこともあります。

 

そのツケが今回ってきてるんですよね。金に物を言わせて部数を増やし続けてきた新聞が限界点に達しただけのこと。今の公称部数がそもそも幻想の数字だったんですよ。

 

今は新聞なんかムダ、真っ先に節約の対象にされるのが新聞の時代。これからの新聞販売店はホントに新聞を必要としてる家庭のみを対象に商売していかないと経営が成り立たなくなるでしょう。

 

それと、新聞だけを扱っていては利益は出せません。新聞屋の強みを活かした事業を新規に始めることも視野に入れていかなければなりません。

 

さいごに

これはあくまでも「末端の新聞販売員」の意見です。

 

しかし、日ごろ現場で直にお客様と話し、新聞販売店の仕事を回してるのはぼくらのような「末端の新聞屋」なんです。

 

紙の新聞はオワコンと言われていますが、ぼくもそう思ってます。この業界があとどれだけ続くかはわかりません。

 

でも、今回のような犠牲者が出てる以上、各新聞社は改めて考え直す時期なのではないでしょうか。

 

おわり